お知らせ

高校3年M組 東北方面校外授業

2022.05.23
学校行事
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高校3年M組は、2022年5月11日~12日の一泊二日で、東北方面に校外授業に行ってきました。

今回のテーマとしましては、「東日本大震災」と「東北大学の模擬授業」の2点です。M組は特進医療系コースの略称であり、主に医療系・理工系を目指す生徒が多く所属しています。そのため、東北大学模擬授業では、医療系・理系の内容で講義をしていただくことができました。

初日は松島海岸にて、”震災クルーズ”からスタートし、その後、最も被害が大きかったと言われている石巻地区をガイドさんと共に歩いて回りました。

生徒たちは、被災された方からのお話を伺いながら、当時の震災の悲惨さを知りました。家族を亡くされた方からは、生きている内にしっかりと感謝の気持ちなどを伝えておくことの大切さをお話ししていただきました。石巻地区では、実際にどの辺りまで津波が押し寄せたのか、そのときに人々は何を考えてどのように行動したのか…。現地に赴いて初めて聞くことができる、感じることができる経験であったと思います。生徒たちは真剣に耳を傾け、質問などをしておりました。移動のバスに戻ってすぐにメモをまとめている様子も見られました。今、生きている自分たちは、不平不満を言っているだけではいけない、自分たちにできることにしっかりと向き合わなくてはいけない、と感じたようでした。

2日目は東北大学の川添良幸先生、大村達夫先生からそれぞれ”サイエンス講座”、”コロナウイルス  下水から感染状況を予測する”という講義を受けることができました。

高校生でも理解しやすく、興味を惹かれるようなお話をしてくださり、生徒たちは昨日の疲れも一切感じさせることなく、メモを取りながら講義に聞き入っていました。川添先生の”サイエンス講座”では、時に教科書などで与えられる知識に関して本質を考え、それが本当に正しいことであるかを考えることの大切さや、大学で学ぶということの意味を教わりました。大村先生の講座では、PCR検査などのみではなく、下水の中のウイルスを調べることによって、はるかに負担を軽減して今後の感染予測が立てられる、というお話でした。医療系のクラスということもあり、そういった全く想像もしなかった方法に、生徒たちは興味を持って話を聞いていました。

限られた時間の中ではありましたが、東北大学の片平キャンパス・星陵キャンパスを見学することもできました。

東北大学の川添先生からは、講義内容について”宿題”をいただきました。現在、生徒たちは宿題に取り組むとともに、今回学んだことを今後に生かすべく事後学習に取り組んでいます。今回の行程は、我々教員も学ぶことが多く、高校生で経験できることは今後にとって非常にプラスになると感じました。受験生として各自の目標と向き合っていく中で、今回学んだことや成長した考え方が生きると良いと思います。