Power of Smile2022年度後期号
帝京八王子中学高等学校通信
~Power of Smile 2022年度後期号~
・校長室から(2023年3月)
学校現場では4月1日から適用とされていますが、街中は3月14日に新型コロナウィルス感染症に対する扱いが変わり、ようやく以前のように少しずつ戻していけるかと思うとうれしく思います。この3月、本校はボストン修学・研修旅行を実施しました。このように海外への修学・研修旅行が再開できたのも、本校の教育に対し生徒諸君、保護者の皆様のご理解、ご協力のお蔭であり、感謝しております。
去る3月17日、本校では卒業式が行われました。中学、高校それぞれ厳粛に執り行われ、卒業生は立派で、素晴らしかった事を、在校生の諸君にも伝えたいと思います。
さて、生徒諸君は学年末考査を終え、終業式を迎えて、気分はもう春休みという人も多いのではないでしょうか。今までの学校生活で、1年が過ぎれば学年がひとつ上がることを当たり前に感じているかもしれません。しかし、昨年にも同じことを言いましたが、生徒諸君はここでよく考えて欲しいと思います。「自分はこの1年で何を学んできたのが、本当に自分は成長しているのだろうか」と。何をもって成長とするのか、よくわからないかもしれません。しかし、「学習やクラブ・委員会活動で後輩が悩み、困っているときに、自分の経験を活かし、適切なアドバイスができるだろうか」と言い換えてみたらどうでしょうか。これに対して「自分は大丈夫」と答える人は、後輩へ伝えるべき経験や知識が浅い人でしょう。自分は何をしてきて、人に対し何ができるのか。深く考えれば考えるほど、自分の足りないところ、自分には知らないことが多く、学習すべきことがまだまだあることに気付くのです。だからこそ、人は学び、成長するのです。
君たち生徒諸君は、あらゆることに対し、まだ学習の途上であり、成長途中です。今年度立派に卒業して行った先輩方も1年前、2年前は今の君たちと同じだったのです。一人ひとり目指すものは違うでしょう。それを比較しても意味はありません。自分の目標に向けて、4月より気持ちを新たに頑張りましょう。
・文化祭(蔦校祭)
10月9日(日)・10日(月)に文化祭(蔦校祭)が行われました。今回も昨年同様に新型コロナウイルス感染拡大の影響で展示という形式ではなく、主に体育館の舞台を使用したパフォーマンスや動画放映が中心となりました。本部企画ではE-スポーツ大会が行われ盛り上がりました。
・高校1年 球技大会
2月17日(金)に球技大会を行いました。午前中の競技はバスケットボールでした。最初に予選を行い、予選の後に決勝トーナメントを行いました。午後はパラリンピック競技であるゴールボールとボッチャに別れてプレーを行いました。普段あまり競技をする機会がないスポーツを経験できたのは良かったと思います。
・四季の花
和名 ハナニラ
学名 Ipheion uniflorum
ヒガンバナ科 ハナニラ属 多年草
開花期 2月~5月
昨年度、科学部が中庭に花壇を作った場所から生えてきました。スイセンしか植えていないはずなのに、どこから来たのでしょうか?ちなみにこの園芸用「ハナニラ」には毒があるので食べれません。ご注意を。
(理科 大澤 瑞樹)
・編集後記
WBCにおいて日本の侍ジャパンが世界一に輝いた。WBCでは日本のみならず世界中で大谷フィーバーが巻き起こった。大谷翔平(現エンゼルス)がなぜここまで注目されているのかは周知のとおり「二刀流(投手と野手で出場すること)」である。大谷が2012年に北海道日本ハムファイターズからドラフト1位指名を受けた。当時の大谷は日本のプロ野球を経ず、直接メジャーリーグへの挑戦を模索していた。当時の北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督(2023年WBC日本代表監督)が大谷にファイターズの大谷育成計画を伝えた。それが投手と野手の両方で育成をする「二刀流」プランであった。大谷はこの「二刀流」と栗山監督の熱意に北海道日本ハムファイターズに入団することを決めた。当初、周囲からは投手か野手のどちらかに専念した方が結果を出せると言われていた。確かに片方に専念した方が練習も集中して行えるため、結果が出やすいだろう。しかし、大谷が選択したのは「二刀流」である。過去に二刀流の選手はいないわけではない。ベーブルースが二刀流では有名であるが、近年はいない。大谷は周囲の人がやらない「二刀流=大谷翔平」として挑戦することを選んだのである。そして、メジャーリーグ史上初の投手と野手の両方で規定投球回数と規定打席をクリアし本塁打王争いを演じ2021年のシーズンではMVPを獲得している。大谷翔平が世界で愛されているのも、彼の努力と挑戦の賜物であろう。